軽量アルミナットは危険??ナットの重要性

2022年初ブログは、軽量アルミナットのお話をさせていただきます。

アルミナットは使い捨て」ujawaのブログ | TC2000 悪あがき日記 - みんカラ

手軽にドレスアップ可能なパーツとして、各メーカーからレーシングナット(アルミナット)が発売されています。

通常のスチール製ナットに比べ、アルマイト仕様などカラフルなものが多く、手軽なドレスアップパーツとして大人気な軽量ナット。

そのアルミナット・・・使い方を誤ると大変危険な物だということはご存知ですか?

軽量アルミナットにも様々な物が発売されており、有名ブランドの強度申請書付きの物から、無メーカー中華ブランドの物まで様々ございます。

なぜ、アルミナットは危険なのか??なぜアルミナットにしたいのか??

足廻り(バネ下)の軽量化は他の部分の10倍の効果があるといわれています。

そのため走りにこだわる人は軽量なアルミホイールに交換しますが、同時にホイールナットもアルミ製に替えて更なる軽量化を狙います。(玄人は、強度も安心クロモリナット)

アルミはスチールの重さの1/3しかないので、軽量化を図るときにスチールからアルミに材料置換する方法はよく知られています。

しかし重量だけでなく、強度もスチールの1/3です。

したがって強度を落とさずにスチールからアルミに材料置換するにはアルミの厚みを3倍にする必要があり、軽量化と強度を両立させることは不可能です。

アルミ製のレーシングナットを見てみるとスチールナットと厚みが同じです。中には薄いものもあります。そもそもアルミ製レーシングナットは軽量を謳い文句にしているので、スチールナットより厚みを持たせる事はしないでしょう。

ということは単純に考えてアルミ製レーシングナットの強度はスチールナットの1/3しかないことが分かります。

高級アルミ製レーシングナットで超々ジュラルミンを使ったものがありますが、アルミの中で最高強度であってもスチールの強度には遥かにおよびません。

純正ナットがアルミ製では、なくスチール製しかないも、安心した強度をアルミでは、再現不可能だからです。

アルミをヤスリ掛けするとすぐに削れてしまいます。

アルミは思った以上に柔らかい素材です。

車のハブボルトは鉄でできています。鉄より柔らかいアルミ製レーシングナットの脱着を繰り返すと、ネジ山が減ったりつぶれたりして固定力が弱くなっていきます。(トルクが掛からない)

アルミ製レーシングナットを数回脱着しただけでホイールとの接触面に「かじり」を起こすことがあります。かじりを起こしたナットは本来の締結力を得られないだけでなく、緩みやすくなってしまいとても危険です

スチールホイール用トヨタ純正テーパーナット | あたごやまにっき

当店では、強度がありしっかりトルクを均一にかけることができるスチール製ナットを推奨しております。

アルミ製ナットをご使用の場合は、ナットの状態によってはスチールナットへの交換を推奨または、作業をお断るする場合もございますので、お尋ねください。