タイヤの使用限界とは?
タイヤの使用限度は残り溝1.6mmです。それ以前に新品
タイヤと交換してください。
道路運送車輌の保安基準第9条に規定されています。
※スリップサインが露出する前でもタイヤの状態によっては交換
した方が良い場合がありますので、 是非当店にご相談下さい。
また、小型トラック用タイヤは高速道路を走行する場合、
残溝2.4mm以上が必要となります。
スリップサインとは?
残溝1.6mmを表す目安として、スリップサインを設けています。
スリップサインとは、タイヤの溝底に1.6mmのゴムの盛り上がりを設置した部分をいいます。
スリップサインがある理由とは?
タイヤの溝は、タイヤと路面の間の水はけを良くする、排水溝の役割をしています。
タイヤがすり減ると、排水溝が浅くなり水はけが悪くなります。
水はけが悪いと、行き場を失ったタイヤと路面の間の水
が溢れ、タイヤのグリップ力が低下します。
雨の日に、革靴などの溝のない靴で歩くと、排水ができ
ずに路面と靴の間に水が溜まって滑りやすいのと同じです。
タイヤにとって、残溝はとても大切。
一般社団法人 日本自動車タイヤ協会のデータによると濡
れた路面における新品のタイヤと1.6ミリまですり減った
タイヤの制動距離には、12メートルもの差があります。
すり減ったタイヤはそれだけ危険なのです。
長期使用のタイヤについて
タイヤはさまざまな材料からできたゴム製品であり、
ゴムの特性が経時変化するのに伴い、タイヤの特性も変化します。
その特性の変化はそれぞれ環境変化・保管状況及び使用
方法(荷重、速度、空気圧)などに左右されますので、
点検が必要です。お客様による日常点検に加え、使用開
始後5年以上経過したタイヤ(スペアタイヤ含む)
については、継続使用に適しているかどうか、すみやか
にお近くのタイヤ販売店等での点検を受けられることを
お勧めいたします。
また、外観上使用可能のように見えたとしても(溝深さ
が法律に規定されている値まで擦り減っていない場合も)
製造後10年経過したタイヤ(スペアタイヤ含む)
は新しいタイヤに交換されることをお勧めいたします。
なお、カーメーカーがそのクルマの特性から、タイヤの
点検や交換時期をオーナーズマニュアル等に記載してい
る場合もありますので、その記載内容についても
ご確認ください。
ここに記載した10年という年数は、あくまで目安であっ
てそのタイヤの実際の使用期限(継続使用に適して
ないことまたは安全上の問題があることを示す期限)
を示すものではありません。環境条件・保管条件および
使用方法によってこの年数を経過したタイヤであって
も、継続使用に適している場合もあれば、この年数を
経過していないタイヤであっても、上記の環境条件等
によっては交換する必要がある場合があることに
ご注意ください。
また、この10年という年数およびタイヤ販売店等による
点検のお勧め時期である使用開始後5年という年数は、
いずれも各タイヤメーカー・販売会社・販売店による
品質保証期間・期限を示すものでもありません。